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単行本
苦情はいつも聴かれない
「狂っているのは、私だろうか?」――
組織内のハラスメントや差別に対し声を上げた人々は、何を経験するか。痛みをともなう証言から、組織・制度・権力が苦情を無力化するメカニズムを解き明かす。
- 定価
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3,190
円(10%税込)
- ISBN
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978-4-480-83727-1
- Cコード
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0036
- 整理番号
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2024/11/20
- 判型
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四六判
- ページ数
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560
頁
- 解説
内容紹介
原著への賛辞多数!
「美しく書かれ、すっかり惹きこまれた。まさに今、私たちに必要なテキスト。」――アンジェラ・Y・デイヴィス
「感動的であり、連帯の源でもある。抗議し、変化のために闘う勇気を与えてくれる。」- ジル・クロージャー、教育社会学
「強くお薦めする。上級学部生から教員、専門家まで。」――『チョイス』誌
「大学における権力とその濫用についての、慎重かつ洗練された分析。」- バハラク・ユセフィ、カレッジ&リサーチ・ライブラリー
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組織内のハラスメント、性差別、人種差別に対して声を上げた人々は何を経験するか。本書では大学に苦情を訴えた学生や教授陣など60名以上への調査をもとに、組織・制度・権力が苦情を阻止し無力化するメカニズムを解き明かす。進まない手続き、見かけだおしのポリシー、同僚からの警告、孤立、加害者とのお茶会、暴力のエスカレーション、「あなたの空想でしょう」、罪悪感、自分を信じられなくなること、そして連帯。膨大で痛みをともなう苦情の物語が伝えるのは、繰り返される歴史であり、組織や権力のはたらきについての学びであり、変革に向けての「すりきれた希望」だ。つぶさに耳を傾けることで生まれた貴重な記録。
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本書の狙いは、苦情を聴き取り、苦情に場所を与え、その訴えに耳を貸してこの歴史に対抗することだ。ひとつの歴史は日常(ルーティン)になりうる。歴史とは、苦情を訴える者がいかに退けられ、胡散臭く思われるようになるかということ。
(・・・)
証言が私に託されたのは、私がそれをあなたに、読者に、聴衆に、苦情を訴える人たちに伝えるため。(…)本書が伝えるのは、数多くの証言から集めた断片だ。断片とは鋭利な破片。(…)それらがぴったり合わさる様子から学べるようにして、それらの破片を拾い集めている。(本文より)
目次
謝辞
はじめに 苦情を聴き取る
第1部 組織の力学
第1章 隙間にご注意を!――ポリシー、手続き、その他のノンパフォーマティブ
第2章 止められることについて
第2部 苦情の内在性
第3章 真っ只中で
第4章 使用中
第3部 このドアが話せたら
第5章 閉ざされたドアの向こう側で――苦情と組織的暴力
第6章 ドアを押さえる――権力、昇進、前進
第4部 結論
第7章 集合的な結論
(レイラ・ウィットリー、ティファニー・ペイジ、アリス・コーブル、ハイディ・ハスブロック、クリッサ・エスディロリア他)
第8章 苦情のコレクティブ
訳者あとがき
訳者解説
原注
参考文献