中村元
( なかむら・はじめ )1912年、島根県松江市生まれ。東京帝国大学文学部印度哲学梵文学科卒業。東京大学名誉教授、東方学院院長、比較思想学会名誉会長、学士院会員などを歴任。仏教思想・インド哲学の第一人者。仏教思想をその源流にまでNり、多数の原典を原語から翻訳したパイオニアであるとともに、仏教学を西洋思想との比較思想研究の域へと拡げるなど、壮大な業績を遺した。『古代インド』『釈尊の生涯』『龍樹』などの著作に加え、「スッタニパータ」、「大パリニッバーナ経」などの原始仏典ほか、大乗仏典にも多数の翻訳がある。1999年逝去。