井上俊
( いのうえ・しゅん )1938年生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。現在大阪大学名誉教授。社会学者。著書に、『死にがいの喪失』『遊びの社会学』『悪夢の選択――文明の社会学』編著に、『社会学ベーシックス』(全11巻)、訳書に、コリンズ『脱常識の社会学』(共訳)など多数。
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不可視の内部を持つ者同士が頻繁に接触し、さまざまの関係を取り結ぶ複雑で流動的な現代社会では、コミュニケーションは見せかけや偽装などのレトリックを必要とする。しかし、このような社会を思想史的に展望するならば、超越的な理念、懐疑と自省を無視できなくなるだろう。
1 悪夢の選択―『闇の奥』の文明論
2 老いのイメージ
3 芸術社会学の形成
4 日本文化の100年―「適応」「超越」「自省」のダイナミクス
5 ストレンジャーの文化
6 うそ現象へのアプローチ
7 紳士の対話―プラトンのコミュニケーション論
8 「神の国」の平和―アウグスティヌスのコミュニケーション論
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