宮台真司
( みやだい・しんじ )社会学者。1959年仙台市生まれ。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。首都大学東京教授。社会システム理論専攻。著書に『終わりなき日常を生きろ』『増補 サブカルチャー神話解体』『人生の教科書[よのなかのルール]』『挑発する知』『14歳からの社会学』(以上、ちくま文庫)、『オタク的想像力のリミット』(監修・筑摩書房)、『日本の難点』(幻冬舎新書)、『「絶望の時代」の希望の恋愛学』(KADOKAWA)、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(幻冬舎)等多数。
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オウム事件以降も、歴史教科書問題・酒鬼薔薇事件と、終わりなき日常を濃密に生きる知恵を持たない人々が、ハタ迷惑な噴き上がりをみせつつある。世紀末的混乱のさなか、本書の意義はさらに増大しつつあると思う。
第1章 「オタク論・連赤論・二重組織論・邪宗論」はデタラメ(「オタク文化の悪しき影響」ではない
「連合赤軍事件と同じ」ではない ほか)
第2章 「さまよえる良心」がアブナイ(「末端の信者はいい人」ではない
元教団幹部Aの人となり ほか)
第3章 「終わらない日常」はキツイ(八〇年代の二つの終末観
サリンばらまき犯は「顔が見える」 ほか)
第4章 コミュニケーション・スキルという知恵(「終わらない日常」を生きるためのスキル
「世代的記憶」と結びついた喪失感 ほか)
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