森浩一
( もり・こういち )1928年生まれ。同志社大学名誉教授。日本考古学・日本文化史学専攻。『日本の深層文化』『倭人伝を読みなおす』(以上、ちくま新書)、『古代史おさらい帖』、『萬葉集に歴史を読む』(以上、ちくま学芸文庫)、『記紀の考古学』(朝日文庫)、『海から知る考古学入門』(角川書店)、『京都の歴史を足元からさぐる』(学生社)など著書多数。
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学界で「通説」となっているものの中にも根拠の脆弱なものはある。古代史を考える上で必要なものの見方を、「土地の見方」「年代の見方」「『人』の見方」の三部に分けて解説。「ぼくの古代史についてのまとまった発言は、多分この書物で終りになるだろう」という著者渾身の一冊。
第1章 土地の見方(海道と島々を考える
変貌する河内と摂津―国産み神話の鍵)
第2章 年代の見方(時間をどう記述したか
銅鏡の「年代」をめぐって
諸所に刻まれた年号
「暦」はどのように使われたか)
第3章 「人」の見方(『古事記』の構造
倭人=「呉の太伯」の後裔伝承の重要性
複数の「倭人」の存在
南九州を考える
海を渡る倭人たち)
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