隈研吾
( くま・けんご )1954年、神奈川県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。コロンビア大学建築・都市計画学科客員研究員などを経て、隈研吾建築都市設計事務所を設立する。慶應義熟大学教授を経て、2009年より東京大学大学院教授。主な作品に、亀老山展望台、水/ガラス、中国美術学院民芸博物館、国立競技場など。主な著書に、『10宅論』『負ける建築』『反オブジェクト』『新・都市論TOKYO』(共著)『ひとの住処1964-2020』『点?線?面』などがある。
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一言で要約すれば、自己中心的で威圧的な建築を批判したかったのである。ある種の建築が発する、独特の存在感、雰囲気。それを批判したかった。それをオブジェクトという言葉で表現してみたのである。そしてオブジェクトを批判するならば、それにかわる別の形式の具体的提案を行いたいと思った。
第1章 接続する事―日向邸
第2章 流出する事―水/ガラス
第3章 消去する事―亀老山
第4章 極少とする事―森舞台
第5章 線へほどく事―ベネチア・ビエンナーレ
第6章 転倒する事―劇場の反転
第7章 電子に置換する事―慰霊空間
第8章 粒子へ砕く事
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