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単行本

「色のふしぎ」と不思議な社会

——2020年代の「色覚」原論

「正常/異常」に線引きする色覚検査が復活したのはなぜ? この問いを出発点に眼科医、研究者などを取材。先端科学の色覚観に迫った比類なきノンフィクション!

定価

2,090

(10%税込)
ISBN

978-4-480-86091-0

Cコード

0095

整理番号

2020/10/22

判型

四六判

ページ数

360

解説

内容紹介

1970年代はじめ、小学校での学校健診をきっかけに「赤緑色弱」と診断された経験をもつ著者。その後、学校健診での色覚検査は事実上、廃止された。ところが2016年から、この検査が「復活」。一体それはなぜなのか? この問いを出発点に、色覚研究の最前線から眼科医まで幅広く取材。科学作家が到達したのは、前世紀の「色覚」観を更新する、まったく新しい地平だった――。

【各メディアでぞくぞく紹介!】
朝日新聞(石川尚文さん評)21.1.9
日経新聞(福岡伸一さん評)21.1.30
毎日新聞(内田麻理香さん評)20.12.5
共同通信(布施英利さん評)20.12.24
信濃毎日新聞(松村由利子さん評)20.12.26
荻上チキ・Session 20.11.12
ラジオNIKKEI 20.11.30,12.7,12.14
The Lifestyle MUSEUM(パーソナリティ ピーター・バラカン)21.1.15
HONZ(仲野徹さん評)20.11.29
週刊文春(東えりかさん評)21.2.18号

目次

準備の章 先天色覚異常ってなんだろう
第1章 21世紀の眼科のリアリティ
第2章 20世紀の当事者と社会のリアリティ
第3章 色覚の進化と遺伝
第4章 目に入った光が色になるまで
第5章 多様な、そして、連続したもの
第6章 誰が誰をあぶり出すのか――色覚スクリーニングをめぐって
終 章 残響を鎮める、新しい物語を始める

著作者プロフィール

川端裕人

( かわばた・ひろと )

1964年兵庫県明石市生まれ、千葉県千葉市育ち。文筆家。東京大学教養学部卒業。日本テレビ勤務中、1995年『クジラを捕って、考えた』でノンフィクション作家としてデビュー。退社後、1998年『夏のロケット』で小説家デビュー。小説に『せちやん 星を聴く人』『銀河のワールドカップ』『算数宇宙の冒険』『ギャングエイジ』『雲の王』『12月の夏休み』など。ノンフィクションに『PTA再活用論』『動物園にできること』『ペンギン、日本人と出会う』『イルカと泳ぎ、イルカを食べる』など、著書多数。現在、ナショナル ジオグラフィック日本版および日経ビジネスオンラインのウェブサイトで「・研究室・に行ってみた。」を連載中。

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