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単行本

人権、国家、文明

——普遍主義的人権観から文際的人権観へ

定価

4,180

(10%税込)
ISBN

978-4-480-86704-9

Cコード

3031

整理番号

1998/12/16

判型

A5判

ページ数

416

解説

内容紹介

人権は普遍的か、あるいは、文化や経済発展によって異なる相対的なものか。本書は現在支配的な欧米中心の人権観を克服し、文際的人権論による途上国を含めた人権の普遍化を提唱する。

目次

第1章 国際秩序を揺るがす三つの相剋と文際的アプローチの必要性
第2章 国際社会における自然権思想
第3章 人権は主権を超えるか―不干渉原則と「普遍的価値」との相剋
第4章 人権の普遍性対相対性論争と現行人権基準の問題性
第5章 欧米中心主義、自然権中心主義、個人中心主義の問題
第6章 人権の普遍化と非欧米諸国
第7章 文際的人権観の模索

著作者プロフィール

大沼保昭

( おおぬま・やすあき )

1946年生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科教授、明治大学法学部特任教授などを歴任。東京大学名誉教授。専攻は国際法学。著書『サハリン棄民』(中公新書、1992年)、『人権、国家、文明』(筑摩書房、1998年)、『「慰安婦」問題とは何だったのか』(中公新書、2007年)、『「歴史認識」とは何か』(中公新書、2015年)、International Law in a Transcivilizational World,(Cambridge University Press,2017)など多数。2018年10月逝去。

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