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単行本

ジャズ喫茶論

——戦後の日本文化を歩く

俺たちのルーツだ! すべてのジャズファン必見 webちくまの人気連載を単行本化

活力と希望に溢れた音楽をめぐる空間。ピアニストであり日本文化研究者である著者が日本全国のジャズ喫茶を取材。今まで語られなかった異空間の真の姿を描き出す。

定価

2,860

(10%税込)
ISBN

978-4-480-87361-3

Cコード

0073

整理番号

2010/02/23

判型

四六判

ページ数

304

解説

内容紹介

活力と希望に溢れた音楽をめぐる空間。そのジャズ喫茶について、ピアニストであり日本文化研究者である著者が、日本全国の店を取材。今まで語られなかった異空間の真の姿が浮かび上がる。

目次

第1章 あるジャズ喫茶初体験記
第2章 ジャズ喫茶とは何か
第3章 ジャズ喫茶人
第4章 基地の町から響くジャズ
第5章 目で捉える音
第6章 白黒からの脱却―前衛映画とフリージャズ
第7章 今治に行け!―複製音源考
第8章 新たなジャズ喫茶史へ

著作者プロフィール

マイク・モラスキー

( もらすきー,まいく )

1956年米国セントルイス市生まれ。シカゴ大学大学院東アジア言語文明学研究科博士課程修了(日本文学で博士号)。ミネソタ大学教授を経て、現在、一橋大学大学院社会学研究科教授。日本語の著書に『戦後日本のジャズ文化』(青土社、サントリー学芸賞受賞)、『占領の記憶/記憶の占領』(鈴木直子訳、青土社)、『その言葉、異議あり!』(中公新書ラクレ)、『ジャズ喫茶論』(筑摩書房)などがある。

この本への感想

「ジャズ喫茶論」大変面白く読ませていただきました。
著者一人でまわるには、行き先がある程度限られてしまうとはいえ、日本全国、かなりのお店を訪ね、取材されており、経営者やロケーションについての考察や、エピソード、どれも興味深かったです。
私自身は80年代に高校、大学時代をすごし、松本と神戸でジャズ喫茶に出入りしていました。すでにジャズ喫茶の熱い時代は終わっていて、上の世代の方々が語るような場ではなくなっていましたが、中には時々硬派な店もありました。(自分の好みはともかくとして...。)
時代の変遷で、ジャズ喫茶の様子もずいぶん変わったのだなと思いますが、そんな自分の経験とも照らし合わせながら、ひとしきり、いろいろなジャズ喫茶にまつわるさまざまな事柄を読むのは楽しかったです。そう、例えばマッチや巨大スピーカーについても。
ところで、一点気になることがありました。後ろの方の章に記述のあった、神戸の喫茶店JAVAに関してですが、場所が「西宮高架下」と書かれている箇所がありましたが、正しくは「三宮高架下」です。JAVAも三宮高架下も、私の好きな場所なだけに、西宮高架下との記述に、少々落胆いたしました。この点、ご対応いただけるようですとありがたいのですが。
最後になりますが、今後も、モラスキーさんの日本文化についての著作、さらに期待しています。がんばってください。

higashina_kanon

さん
update: 2010/07/23

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