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単行本

映画と芸術と生と

——スクリーンのなかの画家たち

定価

3,740

(10%税込)
ISBN

978-4-480-87398-9

Cコード

0074

整理番号

2018/12/17

判型

四六判

ページ数

296

解説

内容紹介

芸術家の生をさまざまに織りなした映画を読み解いてみよう。それを映画監督による虚構だと侮るなかれ!“映画”から“生の芸術家”へと向かう逆遠近法の構図に浮かび上がるのは、実証主義を超えていく新たな画家の真実なのだから。ジョン・メイブリー、デレク・ジャーマン、ピーター・ウェーバー、ピーター・グリーナウェイ、エド・ハリス…西洋美術史研究家が映画という模倣が示す芸術家の詩的真実を解き明かす。伝記映画に取材し、美術と映画の両者を自在に横断しつつ、芸術家という表象の可能性や多様性の深みに降り立つ新しい視座!

目次

序 実像と虚像のあいだで
1 三人の「ゴッホ」―耳切りと自殺はどう描かれたのか
2 解釈された「レンブラント」―民衆の画家か、ナルシシストか、肉体派か
3 モダニズムとその脱構築―ポロック、ウォーホル、バスキア
4 よみがえる女流アーティストたち―カミーユ、アルテミジア、フリーダ
5 ベル・エポックの画家たち―ロートレック、モディリアーニ、ゴーガン
6 性と暴力―カラヴァッジョ、ベーコン
7 政治と色事―ゴヤの場合
8 アール・ブリュットの画家たち
9 名画誕生の秘密―?tェルメール、ブリューゲル、ジェリコー、レンブラント
10 異色のビオピック―イコン画家ルブリョフ、表現主義者ムンク、装飾家クリムト

著作者プロフィール

岡田温司

( おかだ・あつし )

岡田 温司(おかだ・あつし):1954年広島県生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学名誉教授。現在、京都精華大学大学院特任教授。専門は西洋美術史・思想史。著書『モランディとその時代』(人文書院)で吉田秀和賞、『フロイトのイタリア』(平凡社)で読売文学賞を受賞。ほかに、『反戦と西洋美術』(ちくま新書)、『西洋美術とレイシズム』(ちくまプリマー新書)、『最後の審判』『マグダラのマリア』『アダムとイヴ』(中公新書)、『デスマスク』 『黙示録』(岩波新書)など著書多数。

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