2024年5月10日(金)、第40回太宰治賞(筑摩書房・三鷹市共同主催)の最終選考が実施され、選考委員4 氏(荒川洋治、奥泉光、中島京子、津村記久子)による厳正な選考の結果、以下のように受賞作が決定しましたので、お知らせいたします。
第40回太宰治賞受賞作
「メメントラブドール」市街地ギャオ
【あらすじ】
「私」にはいくつか顔がある。マッチングアプリでノンケの男を喰う「私」、男の娘コンカフェでキャストな「私」、SIer企業でダウナー院卒若手社員をつとめる「私」、高専時代は姫でいられたかつての「私」、その武器ももはや壊れ始めている「私」、それでも誰かを欲しがる「私」、幸か不幸かすべてが己と理解しつつも世界にエラーが起きていく。貼りつけられたペルソナたちがハレーションする新宿区在住20代♂の令和五年。
【著者略歴】
市街地ギャオ(しがいちぎゃお)
大阪府出身・在住。
1993年生まれ、31歳。
なお、贈呈式は6月14日(金)午後6時から如水会館で開催され、受賞者には記念品および賞金100万円が当日贈呈されます。