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筑摩選書

日本人の信仰心

「日本の思想」、再発見

日本人は無宗教だと言われる。だが、列島の文化・民俗には古来、純粋で普遍的な信仰の命が見てとれる。大和心の古層を掘りおこし、「日本」を根底からとらえなおす。

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01510-5

Cコード

0314

整理番号

7

2010/12/13

判型

四六判

ページ数

272

解説

内容紹介

日本人は宗教心がないとよく言われる。だが、私たちの心の底流には古来、アジア的な生産生活の秩序に根ざした、この上なく純粋で普遍的な信仰心が脈々と息づいている―。この土地に生きた人々の静かな祈りに満ちた「信仰のくらし」とはいかなるものか。保田與重郎、本居宣長、柳田國男らの思想や、列島の文化・民俗をめぐる考察を通じ、“大和心”の古層をどこまでも深く掘りおこす。

目次

信仰のくらし
神意に適う、ということ
物にゆく道
自然に生きる
鉄器を讃える
絶対平和論
神々の在る所
神宝から民藝へ
他力であること
罪と穢れ
無心の祭
祭と暦
荒ぶる神
永遠の現在ということ
迦微(カミ)と申す名義(ナノココロ)は未思(イマダオモイ)得ず
物の道徳
炊の煙
天壌無窮ということ
自給の思想
歴史の風景

著作者プロフィール

前田英樹

( まえだ・ひでき )

1951年大阪生まれ。批評家。中央大学大学院文学研究科修了。立教大学現代心理学部教授などを歴任。主な著書に『剣の法』(筑摩書房)、『日本人の信仰心』(筑摩選書)、『独学の精神』(ちくま新書)、『批評の魂』(新潮社)、『小津安二郎の喜び』『民俗と民藝』(講談社選書メチエ)、『ベルクソン哲学の遺言』(岩波現代全書)、『信徒内村鑑三』(河出ブックス)、『沈黙するソシュール』(講談社学術文庫)、『倫理という力』(講談社現代新書)など多数。

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