長谷川櫂
( はせがわ・かい )1954年生まれ。俳人。俳句結社「古志」前主宰、朝日俳壇選者、季語と歳時記の会(きごさい)代表。90年、『俳句の宇宙』でサントリー学芸賞、2003年、第五句集『虚空』で読売文学賞受賞。著書『日本人の暦』(筑摩選書)、『「奥の細道」をよむ』(ちくま新書)、『四季のうた』『俳句的生活』(以上、中公新書)、『一億人の俳句入門』『句会入門』(以上、講談社現代新書)、『震災歌集』『震災句集』(中央公論新社)など。
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日本人は三つの時間構造を生きている。明治六年に採用された「太陽暦」、それまで日本文化の土台となっていた「太陰太陽暦」(旧暦)、そして太古の「太陰暦」(太古暦)。本書では、一年を五十二週に分け、新旧太古の暦に添って年中行事やしきたりを見直す。さらに、週ごとに代表的な季語を選び、その意味と例句を紹介。千年の歴史を遡って日本文化固有の時間を読み解き、このゆたかな季節感を慈しむ。
一月一日‐一月七日―年新た
一月八日‐一月十四日―凍つ
一月十五日‐一月二十一日―小正月
一月二十二日‐一月二十八日―春待つ
一月二十九日‐二月四日―立春
二月五日‐二月十一日―春の雪
二月十二日‐二月十八日―雨水
二月十九日‐二月二十五日―梅の花
二月二十六日‐三月四日―桃の節句
三月五日‐三月十一日―啓蟄〔ほか〕
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