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筑摩選書

哲学で何をするのか

——文化と私の「現実」から

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01560-0

Cコード

0310

整理番号

56

2012/12/12

判型

四六判

ページ数

304

解説

内容紹介

哲学は断じて浮世離れした学問などではない。これこそ、現実と切結び、それを新たなまなざしでとらえかえすための最高の道具なのだ。ニーチェの思想“パースペクティズム”を軸にして、私たちが一見自明に思っている「文化」のあり方、「わたし」の存在を徹底して問い直す。世界が生成する有様を描きながらも、なぜ多くの哲学が「絶対の罠」に取り込まれていったのかもあわせて論じる。新しいタイプの哲学入門書。

目次

第1章 「文化」のさまざまな顔(文化の多様性
「文化」のさまざまな起源 ほか)
第2章 文化のなかの「わたし」(ファッション―他人による欲望
ねたみ ほか)
第3章 「わたし」と「システム」を生成する流れ(“流動的自己形成態”―第一の装置
“内生的絶対性”―第二の装置 ほか)
第4章 「絶対」の探究―ニーチェ以前の哲学(「自我」の哲学
「普遍的真理」 ほか)
第5章 “現実の哲学”(多様性・不確定性
大反転―意味の“本当の”起源 ほか)

著作者プロフィール

貫成人

( ぬき・しげと )

一九五六年神奈川県に生まれる。一九八五年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、専修大学文学部教授。博士(文学)。著書に『哲学マップ』(ちくま新書)、『経験の構造──フッサール現象学の新しい全体像』『歴史の哲学──物語を超えて』(勁草書房)、『ニーチェ』『フーコー』(青灯社)など多数がある。

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