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筑摩選書

戦後日本の宗教史

——天皇制・祖先崇拝・新宗教

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01623-2

Cコード

0314

整理番号

116

2015/07/13

判型

四六判

ページ数

336

解説

内容紹介

戦後日本では、敗戦による国土の荒廃、高度経済成長による都市化と資本主義の高度化、さらには冷戦、バブル経済の崩壊などが起こり、それは宗教の世界にも大きな影響を与えた。天皇制・祖先崇拝・新宗教という三つの柱を立て、どのように今の大きな転換期に至ったかをたどり、戦後日本社会の精神の変容を明らかにした、初めての書。

目次

1 敗戦と混乱期(敗戦によって国家神道体制はどう変容したのか
『先祖の話』のもつ意味
敗戦が生んだ新宗教
宗教をめぐる法的な環境の転換)
2 高度経済成長と変化する戦後の宗教(戦後の天皇家が失ったものとその象徴としての役割
創価学会の急成長という戦後最大の宗教事件
創価学会の政治進出と宗教政党・公明党の結成
靖国神社の国家護持をめぐる問題
戦後における既成仏教の継承と変容)
3 高度経済成長の終焉と宗教世界の決定的な変容(政教分離への圧力その創価学会と靖国問題への影響
オイル・ショックを契機とした新新宗教概念の登場
靖国神社に参拝しなくなった昭和天皇の崩御
創価学会の在家主義の徹底と一般社会の葬儀の変容
オウム真理教の)

著作者プロフィール

島田裕巳

( しまだ・ひろみ )

島田 裕巳(しまだ・ひろみ):宗教学者、作家。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文科学研究会博士課程修了(専攻は宗教学)。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、同客員研究員を歴任。現代における宗教現象、新宗教運動、世界の宗教、葬式を中心とした冠婚葬祭など、宗教現象については幅広く扱う。著書に、『戦後日本の宗教史: 天皇制・祖先崇拝・新宗教』(筑摩選書)『日本人の神道』(ちくま新書)、『帝国と宗教』(講談社現代新書)など多数。

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