四方田犬彦
( よもた・いぬひこ )四方田 犬彦(よもた・いぬひこ):1953年生まれ。批評家・エッセイスト・詩人。著作に『見ることの塩』(河出文庫)、翻訳に『パゾリーニ詩集』(みすず書房)がある。
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1968年、漫画はもはや子供たちの玩具ではなかった。漫画は言語と映像を重ねもつ最新メディアとして、文学に追いつき、映画を追い越そうとしていた。エロスと死の欲望。終末論とテロの恐怖。辛辣なるパロディから無垢のノンセンスまで、漫画は壮大な領野にわたり、驚くべき実験を試みた。“1968”全三巻がここに完結!佐々木マキ、林静一、岡田史子、つげ義春、水木しげる…漫画の革命家から消えてしまった漫画家まで、激動の5年間の発表された24篇を収録。
林静一「山姥子守唄」
佐々木マキ「ヴェトナム討論」
岡田史子「墓地へゆく道」
つげ義春「ゲンセンカン主人」
つりたくにこ「彼等」
上村一夫「完全なる答案用紙」
勝又進作品集(抄)
赤塚不二夫「天才バカボン」
宮谷一彦「緑色なる花弁―性紀末伏魔考」
谷岡ヤスジ「メッタメタガキ道講座」〔ほか〕
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