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定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-02714-6

Cコード

0152

整理番号

-7-2

1993/04/22

判型

文庫判

ページ数

224

解説

内容紹介

埋もれた西洋館を求めて東京の町を歩く、建築探偵団が見つけた白金の旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)は、アール・デコの造形にあふれていた。女神のように翼を広げる女人像のある玄関扉はラリック作、大広間にはブランショ作のレリーフ、次室に立つセーブル製の香水塔…。日本におけるアール・デコ様式の流れと旧朝香宮邸をカラー写真をふんだんに使いながら紹介してゆく。第9回伊奈信男賞受賞作。

目次

旧朝香宮邸―現東京都庭園美術館
日本のアール・デコ(崩れゆく様式
一九二五年パリにて
鉱物感覚の発見
朝香宮邸の誕生)

著作者プロフィール

増田彰久

( ますだ・あきひさ )

1939年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。大成建設を定年で退職後、増田彰久写真事務所を主宰。明治、大正、昭和戦前の西洋館や近代化遺産を、一貫して撮影する。第33回日本写真協会年度賞受賞、第9回伊奈信男賞、2006年日本建築学会文化賞などを受賞。著書に、単著として『近代化遺産を歩く』(中公新書)、『和風モダン──増田彰久写真集』(河出書房新社)、『写真な建築』(白揚社)、『棟梁たちの西洋館──文明開化の夢とかたち』(中央公論新社)など。共著として、『建築探偵東奔西走』他、“建築探偵”シリーズ(藤森照信氏との共著、朝日新聞社)、『アール・デコの館』(同、ち?ュま文庫)、『歴史遺産 日本の洋館』全六巻(同、講談社)などがある。

藤森照信

( ふじもり・てるのぶ )

1946年長野県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専攻は近代建築、都市計画史。東京大学名誉教授。現在、工学院大学教授。全国各地で近代建築の調査、研究にあたっている。86年、赤瀬川原平や南伸坊らと「路上観察学会」を発足。91年〈神長官守矢史料館〉で建築家としてデビュー。97年には、〈赤瀬川原平邸(ニラ・ハウス)〉で日本芸術大賞、2001年〈熊本県立農業大学校学生寮〉で日本建築学会賞を受賞。著書に『日本の近代建築』(岩波新書)、『建築探偵の冒険・東京篇』『アール・デコの館』(以上、ちくま文庫)、『天下無双の建築入門』『建築史的モンダイ』(以上、ちくま新書)、『人類と建築の歴史』(ちくまプリマー新書)、『藤森照信建築』(TOTO出版)などがある。

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