寺山修司
( てらやま・しゅうじ )1935年、青森県生まれ。54年「チェホフ祭」で短歌研究新人賞特選を受賞、脚光を浴びる。早稲田大学教育学部在学中にネフローゼを発病、4年間の療養生活を送ったのちに劇団、演劇実験室「天井棧敷」結成。劇作家・演出家として活動のかたわら、映画監督、詩、小説、批評、歌謡、競馬評論など、国内外で様々な分野の才能を発揮した。1983年5月、旺盛な仕事のさなかに逝去。
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時は室町、将軍足利義政に仕える佐々木家に突如まきおこったお家乗っ取り騒動。その渦中に家宝の絵巻物が盗まれ、忠臣毛剃丸に疑いがかかる。この事件を発端に、恋と欲、忠義と肉親の情愛がからみ合う因果応報、勧善懲悪の物語がくりひろげられる。江戸のマルチタレント山東京伝の代表作「昔話稲妻表紙」をもとに、奇才・寺山修司が大胆に書きかえた作品。
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