伊藤俊治
( いとう・としはる )1953年生まれ。美術史家/美術評論家。現在、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授。著書に『ジオラマ論』『20世紀写真史』など多数ある。
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拘束具、ラバーなど欲望を表わすメディアとしてのモード。時代をうつし出すネガフィルムとしての裸体。これらを手掛かりに、クロソウスキー、イオネスコ、ピカビア、アウターブリッジらの写真、絵を読み解く。視覚からではなく皮膚感覚や内部感覚から身体の位相を探り、性愛や社会の変化を模索する。気鋭による刺激的な裸体論。
拘束のモルフォロジー―打つ身体、打たれる身体
金属と色彩のエロス―ポウル・アウターブリッジの世界
踊る脚の奇跡―ピエール・モリニエのプライヴェート・フィルム
聖なる欲動―ピエール・クロソウスキーの世界
匿名の肉体、匿名の空間
鏡の性のバロック―イリナ・イオネスコの世界
愛の衣裳
裸体と衣裳―衣裳からメディアへ
身体映像の澱―フランシス・ピカビアの肉体絵画
現実という衣裳、身体というモード
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