三島由紀夫
( みしま・ゆきお )(1925-1970)本名平岡公威。東京四谷生まれ。学習院中等科在学中、〈三島由紀夫〉のペンネームで「花ざかりの森」を書き、早熟の才をうたわれる。東大法科を経て大蔵省に入るが、まもなく退職。『仮面の告白』によって文壇の地位を確立。以後、『愛の渇き』『金閣寺』『潮騒』『憂国』『豊饒の海』など、次々話題作を発表、たえずジャーナリズムの渦中にあった。ちくま文庫に『三島由紀夫レター教室』『反貞女大学』『命売ります』『私の遍歴時代』『文化防衛論』などがある。
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銕仙会の会員になり、能を集中的に見て論ずる「芸術断想」をはじめ、歌舞伎、芝居、映画などの芸術論、物議をかもした映画『憂国』の製作過程を描いた「製作意図及び経過」、他にコクトー論を収める。芸術全般に対する、鋭く深い考察と愛情が三島文学の根底を流れる。
芸術断想
盛りあがりのすばらしさ
ベラフォンテ讃
迫力ある「ウエストサイド物語」―初日を見て
篠山紀信論
ポップコーンの心霊術―横尾忠則論
映画「双頭の鷲」について
私の洋画経歴
「地上より永遠に」評
荒唐無稽〔ほか〕
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