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定価

946

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03230-0

Cコード

0193

整理番号

-21-10

1996/04/24

判型

文庫判

ページ数

448

解説

内容紹介

与八が龍之助の一子・郁太郎を養育する武州沢井村。当地で寺子屋を開いたお松は、多忙ながら充実した日々を送っている。一方、染井の屋敷を焼き下野栃木に逼塞していた神尾主膳は、再び江戸へ舞い戻った。根岸に隠れ住み、悪仲間とよからぬ企みに耽る。そのころ、武士あがりの大道絵師・田山白雲が茂太郎を伴い、安房洲崎に駒井甚三郎を訪ねた。その駒井の試験所に一夜、碧眼の異国人が闖入した…「みちりやの巻」「めいろの巻」を収録。

著作者プロフィール

中里介山

( なかざと・かいざん )

(1885~1944)東京府下西多摩村(現、羽村市)生まれ。15歳で上京、電話局交換手・小学校教員を経て木下尚江らの社会主義運動に加わる。明治37年(1904)都新聞社に入り、同39年に処女作『氷の花』を発表、続いて『浄瑠璃坂の仇討』他を都新聞に連載し文名をあげた。大正2年(1913)29歳で『大菩薩峠』連載を開始。都新聞連載中絶後は、毎日新聞、国民新聞、読売新聞などに昭和16年(1941)まで書き継がれ、この間29年に及ぶがついに未完に終わった。

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