バルザック
( ばるざっく )1799年トゥールに生まれ、パリ大学法学部を出て、法律事務所も経験、大衆小説から出発し、出版、印刷、活字鋳造とすべてに失敗。1829年歴史小説『ふくろう党』で再出発。以後20年にわたって復古王政、7月王政下のブルジョワ社会を活写する『人間喜劇』約90篇を執筆。1850年パリの自宅で没。
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役人とはなにか。どれだけ、何の役に立つのか。どんな暮しをし、どんなたのしみを持つのか。バルザックによれば「生きるために俸給を必要とし、自分の職場を離れる自由を持たず、書類作り以外なんの能力もない人間」だそうな。時は19世紀中葉のフランス。バルザックによって痛烈に風刺された役人像は、今もなお、生きつづけている。他にフロベール、モーパッサンの役人論を収録。
1 役人の生理学(定義
役人の有用性の証明
役人の哲学的・超越的歴史
区別
役所 ほか)
2 附・役人文学アンソロジー(バルザック『役人』―概要と抜粋
フロベール『博物学の一講義・書記属』
モーパッサン『役人』)
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