水木しげる
( みずき・しげる )水木 しげる(みずき・しげる):1922年鳥取県境港市出身。太平洋戦争に従軍し、戦地で左腕を失う。戦後、魚屋、輪タク屋、アパート経営などを経て紙芝居を描き始めたのち漫画家に転じる。講談社児童まんが賞、日本漫画家協会賞文部大臣賞、仏アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞ほか受賞歴多数。91年紫綬褒章、2010年文化功労者。代表作に『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』『河童の三平』『総員玉砕せよ!』『日本妖怪大全』などがある。15年逝去。
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陽気な落第生だった少年時代、ラバウルで死の淵をさまよい片腕を失った戦争の時代、赤貧のなかで紙芝居や貸本マンガを描き続けた戦後、そして突然訪れた「鬼太郎」と妖怪ブームの中で締め切りに終われる日々。波爛万丈の人生を、楽天的に生きぬいてきた、したたかな日本土人・水木しげるの面白く、ちょっぴり哀しい半生の記録。
1 落第(先祖のこと、家族のこと
のんのんばあと妖怪たち
死と霊におびえる ほか)
2 戦争(兵役につき、ラバウルへ
決死隊に入れられる
爆撃で片腕を失う ほか)
3 貧乏(紙芝居作者となる
壊滅状態の紙芝居業界
貸本マンガで苦闘する ほか)
4 多忙(貧乏神が去り、福の神が来る
変わったアシスタントたち
多忙地獄の中で ほか)
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