内田百閒
( うちだ・ひゃっけん )1889-1971。岡山市の生まれ。本名は栄造。ペンネームは郷里の百閒川にちなむ。旧制六高在学中は俳句に親しむ。東大ドイツ文学科卒。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学等でドイツ語を教える。教師をやめたのち作家活動に入り、特異な幻想をつづった短編集「冥途」「旅順入城式」を発表。飄逸な「百鬼園随筆」によってひろく世に出た。借金術の大家で、鉄道好きとしても知られていた。
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『もともと質素の御布令に反抗して出来た鮨であるから豪奢を以って自慢にする。鯛や鰆は云う迄もなく季節季節の野菜の走り、初物を具にして入れる。…珍らしい物や高価な物を入れなければ納まらない。それが岡山鮨の本領である。』(『お祭鮨 魚鮨』)おから、お祭鮨、シュークリーム、牛乳、地震、雷、文鳥…好きな食べものや気になるもの、百閒先生のこだわりが満喫できるものづくし随筆集。
琥珀
食而
薬喰
掏児
絹帽
蘭虫
訓狐
柄長勾当
菊世界
林檎〔ほか〕
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