山田風太郎
( やまだ・ふうたろう )1922年、兵庫県養父郡の医家に生まれる。『甲賀忍法帖』『くノ一忍法帖』などで数々の“風太郎忍法”を生み出し忍法帖ブームをまきおこす。『警視庁草紙』などの明治を舞台にした小説や、『戦中派不戦日記』『戦中派虫けら日記』などの日記文学、『人間臨終図巻』をはじめ死を見つめた著書等多数。1997年第45回菊池寛賞を受賞。 2001年、尊敬する江戸川乱歩と同じ、7月28日没。
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敵に追いつめられた甲賀の大八が自ら切り落した男根を左手に握りしめ、追手と死闘を続けながら、ひたすら江戸へ向って走るくノ一おふうのひたむきな想いを描く「捧げつつ試合」、犯された女がすべて狂ったように発情する忍法をつかう十五夜孫六の苦悩を語る「濡れ仏試合」他、エロスと人間の運命の無惨さを見つめる「試合」もの八篇。
捧げつつ試合
濡れ仏試合
逆艪試合
膜試合
かまきり試合
麺棒試合
つばくろ試合
摸牌試合
絵物語 忍者石川五右衛門(画 矢野徳)
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