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定価

1,175

(10%税込)
ISBN

978-4-480-04144-9

Cコード

8395

整理番号

1990/09/14

判型

B6判

ページ数

244

解説

内容紹介

人は死を目前にした時、だれに向かってどのようなことを書き残すのだろう。明治から現在まで、その死が後世の日本人に記憶されている人たちの、手紙や日記や遺書をとりあげ、彼らはどう生き、何を私たちに語りかけたのか。

目次

時代の鼓動(正岡子規―君ニハ大責任ガアル
藤村操―曰く「不可解」
石川啄木―お前の送った金は薬代にならずお香料になった ほか)
彷徨する魂(芥川龍之介―僕の将来に対する唯ぼんやりした不安
野口英世―終りはもう見えている
宮沢賢治―風のなかを自由にあるけるとか ほか)
山河はるか(佐々木清美―キヨミハ、ナイテ、ヨロコビマシタ
中村徳郎―自からの手で果すつもりでいます
鈴木肝一―オ月サマモダイブタカクノボリマシタ ほか)
繁栄の陰で(原民喜―僕は雲雀になって消えて行きます
樺美智子―元気で試験勉強中です
高野悦子―旅に出よう出発の日は雨がよい ほか)

著作者プロフィール

立川昭二

( たつかわ・しょうじ )

1927-2017。東京生まれ。早稲田大学文学部史学科卒業。1966-97年、北里大学教授。後に同大学名誉教授。主に文化史、生活史の視座から病気、医療、死を考察した。1980年『死の風景』でサントリー学芸賞受賞。著書:『日本人の病歴』、『病いと人間の文化史』、『明治医事往来』、『いのちの文化史』、『生と死の現在』、『養生訓に学ぶ』、『生死のあわい』他多数。

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