ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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ルネサンスこそ「世界と人間の発見」の時代であり、古代の「再生」であったとされて久しい。だが本当にそうだろうか。スコラ哲学の伝統を受容し、壮麗なる体系を構成したスアレスの哲学にも明らかなように、スペインのバロックは、中世の終わりというより、むしろ中世を完成し近代を準備したと言える。近代西洋思想は、イスラームの影響を受けたスコラ哲学によっていかに準備され、世界へと伝播していったのだろうか。中国・朝鮮・日本までを視野に入れて多角的に論じていく。
第1章 西洋中世から近世へ
第2章 西洋近世の神秘主義
第3章 西洋中世の経済と倫理
第4章 近世スコラ哲学
第5章 イエズス会とキリシタン
第6章 西洋における神学と哲学
第7章 ポスト・デカルトの科学論と方法論
第8章 近代朝鮮思想と日本
第9章 明時代の中国哲学
第10章 朱子学と反朱子学
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