嵐山光三郎
( あらしやま・こうざぶろう )嵐山 光三郎(あらしやま・こうざぶろう):1942年、静岡県生まれ。『素人庖丁記』により講談社エッセイ賞受賞。『芭蕉の誘惑』によりJTB紀行文学大賞受賞。長年の薀蓄の末に到達した芭蕉像を描いた『悪党芭蕉』で、泉鏡花文学賞、読売文学賞をダブル受賞。他に『文人悪食』『追悼の達人』『「下り坂」繁盛記』『不良定年』『ごはん通』『「世間」心得帖』『年をとったら驚いた!』『枯れてたまるか !』『超訳 芭蕉百句』など著書多数。
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樋口一葉が極貧の中、家を訪れる男たちを値踏みして書きとめていた「おとこくらべ」一覧は、没後出された全集には入らなかった。「怪談」を生んだ小泉八雲は、「紫の一本、見ました」と言っては妻の躯を求めた。夏目漱石、有島武郎、芥川龍之介、北原白秋…ユーモアと博識で綴る明治の文豪の性と死。男女の深遠がのぞく一冊。表題作「おとこくらべ」の他、5篇を収録。
おとこくらべ
紫の一本
つばめ
葡萄
葬儀
りんごさくさく
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