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ちくま文庫

不屈のために

——階層・監視社会をめぐるキーワード

定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42093-0

Cコード

0136

整理番号

-24-2

2005/06/08

判型

文庫判

ページ数

304

解説

内容紹介

気鋭のジャーナリストが、身近な言葉からこの国の格差と監視社会の実態をあぶり出す。「勝ち組、負け組」「DNA」等の言葉から階層社会化を、「個人情報保護法案」「Suica」「住基ネットのICカード」等から管理・監視社会化を、「有事」他から戦争社会化を暴き出す。ひと握りの「勝ち組」が支配する超監視国家の姿が立ち現れる。文庫化にあたり最新事情についての未収録原稿を追加。

目次

1 エリートと非エリートの格差を広げる言葉―不公平・階層社会化の証明
2 なんでもツツヌケ社会の言葉―監視社会化の証明
3 強者の言うなり社会の言葉―管理社会化の証明
4 戦時シフトに慣らされる言葉―戦争受容化の証明
5 思考停止に役立つ言葉―知性停滞の証明
6 日本の近未来がわかる言葉―強者が指向する社会の肖像
7 最新事情―文庫化のために

著作者プロフィール

斎藤貴男

( さいとう・たかお )

ジャーナリスト。1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学修士(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者を経てフリーに。さまざまな社会問題をテーマに精力的な執筆活動を行っている。『「東京電力」研究 排除の系譜』(角川文庫)で第三回いける本大賞受賞。著書に『日本が壊れていく』(ちくま新書)、『「心」と「国策」の内幕』(ちくま文庫)、『機会不平等』(岩波現代文庫)、『『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡』(朝日文庫)など多数。

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