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ちくま文庫

東條英機と天皇の時代

日本の現代史上、避けて通ることの出来ない存在である東條英機。軍人から戦争指導者へ、そして極東裁判に至る生涯と全体像を描き出す。

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42163-0

Cコード

0131

整理番号

-16-1

2005/11/09

判型

文庫判

ページ数

704

解説

内容紹介

東條英機とは何者だったのか。感情的な断罪や讃美を排し、綿密な資料調査と徹底的な取材を通して、なぜ軍人が総理大臣となり、戦争へと突き進んでいったのかを明らかにする。幼少期から軍人の道を歩み始め、やがて戦争指導者となり、敗戦、東京裁判へといたる過程と、その人物像をさぐることで、近代日本の実像へとせまる。あの戦争を歴史として、冷静かつ正確に認識するためにも必読の名著。

目次

第1章 史実なる信奉者(父親の遺産
軍人としての自立 ほか)
第2章 落魄、そして昇龍(実践者の呪い
透視力なき集団 ほか)
第3章 敗北の軌跡(戦いの始まり
快進撃から停滞へ ほか)
第4章 洗脳された服役者(承詔必謹
「戦争全責任ノ前ニ立ツコト」 ほか)

著作者プロフィール

保阪正康

( ほさか・まさやす )

1939年、北海道生まれ。同志社大学文学部卒業。日本近代史、とくに昭和史の実証的研究を志し、歴史の中に埋もれた事件・人物のルポルタージュを心がける。個人誌「昭和史講座」を中心とする一連の昭和史研究で菊池寛賞を受賞。著書に『戦場体験者 沈黙の記録』(筑摩書房)、『東條英機と天皇の時代』(ちくま文庫)、『若い人に語る戦争と日本人』(ちくまプリマー新書)、『農村青年社事件』『帝国軍人の弁明』(以上、筑摩選書)、『昭和史七つの謎(★正字)』(講談社文庫)、『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)など多数がある。

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