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ちくま文庫

<敗戦>と日本人

定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42257-6

Cコード

0121

整理番号

-16-2

2006/08/09

判型

文庫判

ページ数

336

解説

内容紹介

1945年8月15日、日本はポツダム宣言を受諾し、民族の存亡を賭けた戦いに終止符を打った。しかし敗戦の決断に至る過程は、困難を極めた。天皇とその周辺や重臣たち、陸海軍の指導層はその間、何をしていたのだろうか。また国民は、その時をどのように生きたのか。貴重な史料と証言を読みときながら、敗戦という未曾有の運命に直面した日本人の真実を描く、入魂の文庫書き下ろし。

目次

第1章 『昭和天皇独白録』が明かす「聖断」の真相
第2章 『昭和天皇独白録』をめぐる謎の手紙
第3章 昭和天皇の目撃者―『侍従長の回想』
第4章 終戦内閣の閣僚が体験した『終戦秘史』
第5章 『戦藻録』が記録した最後の特攻
第6章 『機関銃下の首相官邸』が描く大日本帝国の最期
第7章 『機密戦争日誌』―軍部エリートの栄光と挫折
第8章 非運の外交官が考察した『時代の一面』
第9章 『敗戦日記』の八月十五日への道
第10章 一医学徒が綴った『戦中派不戦日記』

著作者プロフィール

保阪正康

( ほさか・まさやす )

1939年、北海道生まれ。同志社大学文学部卒業。日本近代史、とくに昭和史の実証的研究を志し、歴史の中に埋もれた事件・人物のルポルタージュを心がける。個人誌「昭和史講座」を中心とする一連の昭和史研究で菊池寛賞を受賞。著書に『戦場体験者 沈黙の記録』(筑摩書房)、『東條英機と天皇の時代』(ちくま文庫)、『若い人に語る戦争と日本人』(ちくまプリマー新書)、『農村青年社事件』『帝国軍人の弁明』(以上、筑摩選書)、『昭和史七つの謎(★正字)』(講談社文庫)、『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)など多数がある。

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