猪野健治
( いの・けんじ )1933年滋賀県生まれ。新聞・雑誌の記者・編集者などを経て、フリージャーナリストとして活躍中。その間、日本ジャーナリスト専門学校専任講師・評議員を務め後進の育成にもあたった。やくざ、右翼、総会屋などをテーマにした分野においては先駆者的な存在であるとともに、いまも第一線で取材・執筆をつづけている。主な著書に『やくざと日本人』『三代目山口組』『やくざ外伝 柳川組二代目』『侠客の条件』『日本の右翼』(以上、ちくま文庫)、『山口組永続進化論』(だいわ文庫)などがある。
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史上最大の親分、吉田磯吉。川筋者といわれる命知らずの船頭達のなかから身を起こし、北九州・筑豊炭鉱を基盤に勢力を広げ、国会議員の座にまで昇りつめた男。政治暴力、労働争議への介入、流血を恐れぬ子分、社会の裏側に強靱なネットワークを持つ侠客の力を必要とした日本の近代とは何だったのか?現在にも通じる政財界とやくざのコネクション、その原点へと迫る異色ノンフィクション。
侠客と民衆
暗闘・血戦の時代
大親分の座
調停役の条件
政治暴力の系譜
納屋制度と友子同盟
親分子分社会の構造
地域社会とヒエラルキー
内部抗争のメカニズム
私設憲法の世界
一つの時代の終わり
対談 吉田磯吉を語る
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