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ちくま文庫

落語で江戸のうらおもて

定価

748

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42284-2

Cコード

0176

整理番号

-23-1

2006/12/06

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

古今亭志ん朝が亡くなって失われたもの。それはその芸だけでなく、江戸の名残をうつす言葉。落語が決してフィクションではなく、日常の地続きであった時代の、東京に一貫して流れる「心」を映す言葉だった。江戸の文化と気風がいよいよ消える時期に際して、志ん朝のCDプロデューサーにして「江戸っ子四代目」の著者が、落語の名の「名文句」を題材に、そこに宿る江戸っ子気質を解読する。

目次

何を吐かしゃアがンでエ、べらぼうめエ―『大工調べ』
江戸っ子の生まれ損ない、金を貯め―『三方一両損』『文七元結』
それア、おれが悪かった―『百川』
まア、早い話が―『長短』
女のおれが見ていい女『三軒長屋』
半ちゃんは達引が強い―『酢豆腐』
ざまァ見やがれ、上げ潮の塵芥―『風呂敷』
あたしのほうがちがっているかも―『厩火事』
手が放されねエ―『小言幸兵衛』
妓がそばにいねエからってんで、ぐずぐず言うほど野暮な男じゃねエんだい―『五人廻し』

著作者プロフィール

京須偕充

( きょうす・ともみつ )

1942年東京生まれ。ソニー・ミュージック学芸プロデューサー時代に三遊亭圓生『圓生百席』の録音を手掛け、録音を渋っていた古今亭志ん朝が唯一その高座の録音を許した。著書に『ガイド落語名作100選』(弘文出版)『古典落語CDの名盤』(光文社新書)『落語名人会 夢の勢Sい』『とっておきの東京ことば』(以上文春新書)『落語で江戸のうらおもて』『圓生の録音室』(以上ちくま文庫)、編著書に『志ん朝の落語』(全6巻ちくま文庫)『志ん朝の高座』(横井洋司写真集 筑摩書房)などがある。

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