アンドレ・ジッド
( じっど,あんどれ )(1869-1951) フランスの作家。小説、随筆、評論、日記、詩、戯曲、翻訳、書簡など、多様な形式を用いて文学の限界を広げ、変化、生成する人間の姿をさまざまな角度から描き出した。苦悩にみちた青春から晴朗な老年まで、常に自由な精神を持って十全に生き、数多くの名言を残したモラリストでもある。
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1,045
円978-4-480-42401-3
0197
-29-1
2008/04/09
文庫判
336
頁古代文明研究者ミシェルは、新婚旅行の最中に発病、死の危機に瀕するが、美しい妻マルスリーヌの献身的な看病で快癒し、強烈な“再生”の歓びを体験、初めて妻と交わる。だが、悲劇の幕はそこで開く。死産ののち病を重ねる妻を、手厚く介抱しつつも少年愛に傾く夫。愛情か欲求充足か、自由か責任か…アフリカ、イタリア、フランス、スイスを舞台に、死と生を両極に見すえて展開される格調ある背徳のドラマを、永くジッドを温めてきた訳者の新訳でおくる。
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