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ちくま文庫

孫文の辛亥革命を助けた日本人

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42634-5

Cコード

0121

整理番号

-16-3

2009/08/10

判型

文庫判

ページ数

400

解説

内容紹介

清朝末期の混乱の極みにあった1911年、中国初の近代革命となる辛亥革命が起こる。その義挙成功の陰には、アジア解放の夢のもとに、革命の指導者・孫文を助けようと一身を賭した多くの日本人がいた。義によって時代を駆け抜けた孫文と宮崎滔天、山田良政・純三郎兄弟の活躍を軸に、日中にまたがる人間交流を緻密に描いたノンフィクションの傑作。

目次

第1部(幻の革命家
孫文と滔天
志士・山田良政
恵州起義)
第2部(蜂起計画
後方基地・東京
辛亥の年
志士の群像)
第3部(滔天の広東行
純三郎との友誼
国共合作
遺言)

著作者プロフィール

保阪正康

( ほさか・まさやす )

1939年、北海道生まれ。同志社大学文学部卒業。日本近代史、とくに昭和史の実証的研究を志し、歴史の中に埋もれた事件・人物のルポルタージュを心がける。個人誌「昭和史講座」を中心とする一連の昭和史研究で菊池寛賞を受賞。著書に『戦場体験者 沈黙の記録』(筑摩書房)、『東條英機と天皇の時代』(ちくま文庫)、『若い人に語る戦争と日本人』(ちくまプリマー新書)、『農村青年社事件』『帝国軍人の弁明』(以上、筑摩選書)、『昭和史七つの謎(★正字)』(講談社文庫)、『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)など多数がある。

この本への感想

来年2月18日(2010.2.18)は山田純三郎の没後50年にあたる。そういった折に、絶版になっていた本書が文庫化されたことは大変うれしいし、供養にもなろう。日本、中国、台湾の間には過去ぎくしゃくとした問題が山積し、今後も起こりうることであろう。その3つの国をつなぐ人物が、孫文であり、山田兄弟、宮崎滔天である。戦争、植民地化といった負の部分ばかりが取り上げられるが、一方でこういった義と醇なる気持ちで中国革命に命を捧げた人々がいたことは大いに誇れることであり、今後の日中、日台の友好関係を語る上ではキイとなる人物となろう。中国訳がでることを期待する。

hiro

さん
update: 2009/09/23

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