木田元
( きだ・げん )1928年生まれ。中央大学名誉教授。ハイデガー、メルロ=ポンティを中心とした現代哲学が専門。著書に『現象学』『ハイデガーの思想』『反哲学入門』等。
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満洲での少年時代。江田島の海軍兵学校で原爆投下を目撃した日。焼け跡の東京でテキ屋の手先だった頃。そして著述と翻訳に没頭した時代…。昭和20年夏、焼きつくされた街に放り出された海軍兵学校帰りの17歳の少年は、なぜハイデガーの『存在と時間』に魅かれるようになったのか。高名な哲学者が人々との出会いと読書体験を軸に、波乱に富んだ人生を縦横に語る。
父のこと、満洲のこと
江田島へ
焼け跡の街で
ぼくは運び屋だった
青春彷徨
勉強したくなった
東北大学で
『存在と時間』をはじめて読んだ頃
ハイデガーへの回り道
先生たち
ハイデガーがわかる
現象学とは何か
ぼくが書いた本
翻訳について
自分のこと、健康のこと
読書会のこと
友人たち
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