森毅
( もり・つよし )1928年東京生まれ。東京大学数学科卒業。京都大学教養部教授を長く務める。著書に『まちがったっていいじゃないか』(ちくま文庫)、『数学の歴史』(講談社学術文庫)、『対談 数学大明神』(安野光雅氏と共著、ちくま学芸文庫)ほか多数。2010年7月逝去。
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二十世紀末、国立大学の独立行政法人化を前に「大学の未来像」について行った計十七時間のインタビュー。そこで語られた言葉は、二十一世紀に入り十年以上が経過した今も日本の大学教育や教員、学生への新鮮な指摘を含んでいる。教育に関心のあるすべての世代に贈る“森名言集”。―「カシコに教わるくらいアホでもできるがな。アホから教われるのが本物のカシコ」。
1 いいやないの、民営化―安定は停滞を生む
2 課題自体がわからんのが課題探究や―制度依存との矛盾
3 国立やからと思ってたら堕落する―これからの大学
4 ソフトな学力が落ちている―当世学生事情
5 おしゃべりが文化を育てる―大学と学生街
6 日本のあり方とかかわって―大学論の変遷
教養主義が産んだ知性の輝き―森さんとのインタビューを偲んで(豊田充)
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