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定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42895-0

Cコード

0195

整理番号

-51-3

2011/12/07

判型

文庫判

ページ数

352

解説

内容紹介

加藤周一の半生記『羊の歌』は『日本文学史序説』と並ぶ代表作である。それは、祖父の話から始まり、1960年、加藤が40歳のときで終わっている。本書は『羊の歌』に連なる著作や対談を収める。ここには『羊の歌』に書かれたことが補われ、あるいは書かれなかったことも加えられている。90年近い生涯のなかで、加藤が何を考え、何を次代に伝えようとしたかが、本書のなかに響きわたる。

目次

1 (『羊の歌』その後)
2 (「ネギ先生」の想い出
日本の抒情詩―古典についての私事にわたる覚書
読書の想い出
フランスから遠く、しかし… ほか)
3 (戦時下のある風景―対談者・江藤文夫
世界の大学で―対談者・江藤文夫
私と戦後五五年
教養に何ができるか―対談者・徐京植)
4 (私の立場さしあたり)

著作者プロフィール

加藤周一

( かとう・しゅういち )

1919―2008年。東京生まれ。東京帝国大学医学部卒。早くからヨーロッパ文学や日本の古典文学を読む。戦後、多彩な執筆活動を展開。中村真一郎・福永武彦と『一九四六・文学的考察』『マチネ・ポエティク詩集』などを刊行。その他、『芸術論集』『羊の歌』(正・続)『夕陽妄語』『日本文学史序説』(上・下)『言葉と戦車を見すえて』など多くの著書があり、『加藤周一著作集』(全24巻)に集大成されている。つねに広い視野に立って、文明批評を展開。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学をはじめ、ドイツ、イギリス、アメリカ、スイス、イタリアの大学や、上智大学、立命館大学などで教鞭をとる。2004年、平和憲法擁護の「九条の会」の呼び掛け人となる。

鷲巣力

( わしず・つとむ )

鷲巣 力 (わしず・つとむ):1944年生まれ。東京大学法学部卒業。平凡社に入社し、林達夫著作集や加藤周一著作集の編集に携わる。雑誌『太陽』編集長、同社取締役。退任後はフリー編集著述業を営み、立命館大学加藤周一現代思想研究センター設立時に同センター長に就き、現在、同研究センター顧問。著書に『加藤周一を読む』(岩波書店)、『書く力──加藤周一の名文に学ぶ』(集英社新書)など多数。

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