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定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42965-0

Cコード

0121

整理番号

-24-15

2012/08/08

判型

文庫判

ページ数

304

解説

内容紹介

1945年8月から、1952年4月の講和条約発効まで、戦後日本は7年間の「占領」を受けた。日本はどのような条件で降伏を受け入れたのか。天皇の人間宣言は当時どう受け止められたか。憲法9条の発案者は。「日本人民共和国」の可能性はあったか。―この時代を問うことは、「戦後日本のかたち」を問いなおすことに他ならない。天皇から、検閲、ストリップまでを語り尽くす上巻。

目次

序章 「八月十五日」の体験
第1章 日本は「無条件降伏」をしたか
第2章 「一億総懺悔」の問題点
第3章 天皇とマッカーサーとの会談の真実
第4章 天皇が「人間」となった日
第5章 「堕落論」および「俳句第二芸術論」の衝撃
第6章 憲法第九条を発案したのは誰か
第7章 当用漢字・新かなはどうして採用になったのか
第8章 検閲はどう行なわれていたか
第9章 国敗れてハダカありき
第10章 “日本人民共和国”成立の可能性

著作者プロフィール

半藤一利

( はんどう・かずとし )

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫 新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

竹内修司

( たけうち・しゅうじ )

1936年生まれ。東京外国語大学卒業後、文藝春秋社入社。雑誌・書籍の編集に携わる。2000年退社。文教大学情報学部教授を経て、フリー。著書に『幻の終戦工作―ピース・フィーラーズ 1945夏―』(文春新書)等がある。

保阪正康

( ほさか・まさやす)

1939年、北海道生まれ。同志社大学文学部卒業。日本近代史、とくに昭和史の実証的研究を志し、歴史の中に埋もれた事件・人物のルポルタージュを心がける。個人誌「昭和史講座」を中心とする一連の昭和史研究で菊池寛賞を受賞。著書に『戦場体験者 沈黙の記録』(筑摩書房)、『東條英機と天皇の時代』(ちくま文庫)、『若い人に語る戦争と日本人』(ちくまプリマー新書)、『農村青年社事件』『帝国軍人の弁明』(以上、筑摩選書)、『昭和史七つの謎(★正字)』(講談社文庫)、『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)など多数がある。

松本健一

( まつもと・けんいち)

1946年群馬県生まれ。東京大学経済学部卒業。麗澤大学教授。評論・評伝・小説など多方面で活躍する。著書に『評伝北一輝』(全5巻、岩波書店)、『近代アジア精神史の試み』『大川周明』『竹内好論』『開国のかたち』(以上、岩波現代文庫)、『日本の近代1開国・維新」(中央公論新社)、『泥の文明』(新潮選書)、『海岸線の歴史』(ミシマ社)、『司馬遼太郎の「場所」』(ちくま文庫)など、共著に『占領下日本』(筑摩書房)などがある。

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