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ちくま文庫

ナショナリズム

——名著でたどる日本思想入門

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43051-9

Cコード

0112

整理番号

-45-1

2013/05/08

判型

文庫判

ページ数

416

解説

内容紹介

自覚、無自覚を問わず、肯定する否定するにかかわらず、われわれの意識を深いところで規定する身体的リアリティ―ナショナリズム。そこでは、さまざまな感覚が交錯、我らの血が沸き問題系がくきやかに浮上する。「近代」「伝統」「国土」「郷土」「文化」「革命」「男気」…。十冊のテキストを手がかりとして、「思想史」を日本の現在を考え抜く道具箱へと変貌させる試み。

目次

近代と伝統―日本ナショナリズムとは何か
この人を見よ!―ナショナリストの肖像 石光真清『城下の人』『曠野の花』『望郷の歌』『誰のために』
隠岐コミューンに始まる―郷土のナショナリズム 橋川文三『ナショナリズム』
ここはお国を何百里―友情のナショナリズム 金田一春彦ほか『日本の唱歌』
ああ、日本のどこかに―国土のナショナリズム 志賀重昂『日本風景論』
もののふとたおやめのあいだ―文化のナショナリズム 三宅雪嶺・芳賀矢一『日本人論』
民族独立行動隊、前へ!―革命のナショナリズム 小熊英二『“民主”と“愛国”』
少年よ、国家を抱け―男気のナショナリズム 本宮ひろ志『男一匹ガキ大将』
近代というプロジェクトX―歴史のナショナリズム 司馬遼太郎『坂の上の雲』
カイシャ・アズ・ナンバーワン―社会のナショナリズム 村上泰亮ほか『文明としてのイエ社会』〔ほか〕

著作者プロフィール

浅羽通明

( あさば・みちあき )

1959年横須賀市生まれ。早稲田大学法学部卒業。みえない大学本舗主宰。著書に『アナーキズム』(ちくま新書)、『試験のための政治学』(早稲田経営出版)、『ニセ学生マニュアル』三部作(徳間書店)、『大学で何を学ぶか』『思想家志願』『知のハルマゲドン』(小林よしのり氏との共著)『天皇・反戦・日本』『右翼と左翼』『昭和三十年代主義』(以上、幻冬舎)、『教養論ノート』(リーダーズノート新書)、『野望としての教養』(時事通信社)、『「携帯電話的人間」とは何か』(宝島社)、『時間ループ物語論』(洋泉社)ほか多数。

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