森まゆみ
( もり・まゆみ )一九五四年東京生まれ。八四年「谷中・根津・千駄木」創刊。地域史研究、文化財保存に尽力し、各新聞書評委員、文化庁文化審議会委員など歴任。日本ナショナルトラスト理事。近著に『千駄木の漱石』(ちくま文庫)、『子規の音』(新潮社)、『暗い時代の人々』(亜紀書房)、『「青鞜」の冒険――女が集まって雑誌をつくるということ』(集英社文庫)、『環境と経済がまわる、森の国ドイツ』(晶文社)など多数。
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2007年のある日、突然眼に異常を感じた。物が曲がって見える。頭痛、耳鳴りもひどい。「原田病」との診断。原因不明の病を抱え、父を看取り、「谷根千」を終刊。気丈な母、気の置けない仕事仲間などと支え合いながら過ごした、約1年半にわたる稀有な闘病の記録。患者ならではの疑問・質問を二名の医師に尋ねたインタビューとこの病気を発見した原田永之助の人となりを綴った文庫版あとがきを付す。
1 明るい原田病日記(歪んだ世界―2007.4.13‐4.17
腹出し病?―4.18‐4.21
お産以来の入院―4.22‐4.25
病棟観察記―4.26‐5.2
副作用はじまる?―5.3‐5.7 ほか)
2 ほんとうに聞きたかったこと(自己免疫疾患とわたし―津田篤太郎医師に聞く
見えるということ―若倉雅登医師に聞く)
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