四方田犬彦
( よもた・いぬひこ )四方田 犬彦(よもた・いぬひこ):1953年生まれ。批評家・エッセイスト・詩人。著作に『見ることの塩』(河出文庫)、翻訳に『パゾリーニ詩集』(みすず書房)がある。
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自然を前にした人間の卑小さを語り、階級闘争を鼓舞、古代神話を説いて博物史に到る。慢画家白土三平の本質とは何か。幼少時から白土作品に深く魅了されてきた著者による体系的研究の書。出自、貸本漫画時代、蜂起の哲学を描いた『忍者武芸帳』、階級差別を問う『カムイ伝』、そして食物誌まで、巨匠の全体像に迫る。漫画図版多数。文庫化に当たり、後日談「白土三平先生との一夜」を加筆。
1 漫画家になるまで
2 初期の貸本漫画
3 『忍者武芸帳』
4 六〇年代前半の長編
5 六〇年代前半の短編
6 『カムイ伝』
7 『神話伝説』と『女星』
8 カムイのその後
9 白土三平の食物誌
10 結論
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