司馬遼太郎
( しば・りょうたろう )(1923‐1996)。大阪府生まれ。大阪外国語学校蒙古語部を卒業。昭和35年に『梟の城』で第42回直木賞を受賞。51年に日本芸術院賞恩賜賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受章。主な著書に『燃えよ剣』『国盗り物語』『竜馬がゆく』『花神』『坂の上の雲』『翔ぶが如く』『空海の風景』『この国のかたち』『街道をゆく』シリーズなど多数。
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司馬遼太郎が残した幕末・明治に関するエッセイや対談、講演より精選したアンソロジーの“明治編”。維新前と維新後では別人のごとき西郷隆盛の実像に迫る論考、膨大な史料の読み込みからなる日露戦争の多面的な分析など、2つの長編『翔ぶが如く』『坂の上の雲』から派生する論考と語りを中心に、今なお示唆に富む“司馬遼太郎の明治”のエッセンス18編。
第1部(『坂の上の雲』を書き終えて
江戸日本の無形遺産“多様性”
日本の統治機構について―「翔ぶが如く」を書きおえて
南方古俗と西郷の乱
ポーツマスにて
「脱亜論」)
第2部(大久保利通
『坂の上の雲』秘話
汚職
百年の単位
「旅順」から考える
日露戦争の世界史的意義
歴史の不思議さ―ある元旦儀式の歌)
第3部(書生の兄貴
松山の子規、東京の漱石
普仏戦争
近代化の推進者 明治天皇(山崎正和との対談)
日本人の二十世紀)
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