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ちくま文庫

昭和前期の青春

人間は不幸なときに 地がねが出る。

名著『戦中派不戦日記』の著者が、その生い立ちと青春を時代背景と共につづる。「太平洋戦争私観」「私と昭和」等、著者の原点がわかるエッセイ集。

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43331-2

Cコード

0195

整理番号

-22-35

2016/01/07

判型

文庫判

ページ数

304

解説

内容紹介

戦前・戦中に青春を過ごした山田風太郎は、太平洋戦争へ言及した文章が多く、当時の日記を刊行した『戦中派虫けら日記』『戦中派不戦日記』は名著と、評価も高い。この日記の時代を著者自ら振り返り、自身の生い立ちと時代背景に大きくある戦争に関する文章を集めたエッセイ集。「太平洋戦争私観」「ドキュメント・一九四五年五月」「二十歳の原点」「私と昭和」等、戦争を語りながら深刻ぶらず、飄然とした筆致に小説家山田風太郎の原点がうかがえる。

目次

1 私はこうして生まれた(中学生と映画
雨の国
故里と酒 ほか)
2 太平洋戦争私観(太平洋戦争、気ままな“軍談”
愚行の追試
気の遠くなる日本人の一流意識 ほか)
3 ドキュメント(ドキュメント・一九四五年五月
山田風太郎略年譜)

著作者プロフィール

山田風太郎

( やまだ・ふうたろう )

1922年、兵庫県養父郡の医家に生まれる。『甲賀忍法帖』『くノ一忍法帖』などで数々の“風太郎忍法”を生み出し忍法帖ブームをまきおこす。『警視庁草紙』などの明治を舞台にした小説や、『戦中派不戦日記』『戦中派虫けら日記』などの日記文学、『人間臨終図巻』をはじめ死を見つめた著書等多数。1997年第45回菊池寛賞を受賞。 2001年、尊敬する江戸川乱歩と同じ、7月28日没。

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