山田風太郎
( やまだ・ふうたろう )1922年、兵庫県養父郡の医家に生まれる。『甲賀忍法帖』『くノ一忍法帖』などで数々の“風太郎忍法”を生み出し忍法帖ブームをまきおこす。『警視庁草紙』などの明治を舞台にした小説や、『戦中派不戦日記』『戦中派虫けら日記』などの日記文学、『人間臨終図巻』をはじめ死を見つめた著書等多数。1997年第45回菊池寛賞を受賞。 2001年、尊敬する江戸川乱歩と同じ、7月28日没。
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「自分が死ぬということ自体が最大の滑稽事といえるかも知れない」―古今東西の人間の死に方に思いを馳せ、世相を眺め、小説家とは妙な職業だと訝り、麻雀を楽しみ、チーズの肉トロに舌鼓を打ち、泉鏡花の天才に感嘆し、乱歩の矛盾をみつめ、高木彬光のいびきに閉口する。奇想作家・山田風太郎の日常生活と意見が淡々軽妙の筆致でつづられる、絶品エッセイ集。
私の死ぬ話
風々院日録
風々院風々風々居士の墓
死に顔を見せない法
つれづれ長生き論
長寿国の果て
女が長生きするわけ
人間臨終愚感
臨終徒然草
私の本の買い方〔ほか〕
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