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ちくま文庫

戦場体験者

——沈黙の記録

戦争から70年を過ぎ、戦地を体験した人々が少なくなる中、戦場の記録と記憶をどう受継ぎ歴史に刻んでゆくのか。力作ノンフィクション。解説 清水潔

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43522-4

Cコード

0195

整理番号

-16-7

2018/06/07

判型

文庫判

ページ数

352

解説

内容紹介

書類を焼却し、一般兵士の口を封じ、戦争の記録と記憶を消そうとした戦争指導者たち。学徒出陣、特攻、慰安所、戦犯…戦場での過酷な体験を誰にも明かすことなく、苦悩とともに戦後を生きた戦場体験者たち。四十数年間、延べ四千人の聞取り調査を行なってきた著者が、沈黙を余儀なくされた人々が語った戦場の実相を、渾身の力を込めて、次世代に伝える。

目次

第1章 『きけわだつみのこえ』と戦後社会
第2章 日中戦争の実態を伝える
第3章 元戦犯たちの苦悩
第4章 軍隊と性の病理
第5章 衛生兵の見た南方戦線
第6章 個人が残した記録
補章 兵士の戦場体験をいかに聞くか

著作者プロフィール

保阪正康

( ほさか・まさやす )

1939年、北海道生まれ。同志社大学文学部卒業。日本近代史、とくに昭和史の実証的研究を志し、歴史の中に埋もれた事件・人物のルポルタージュを心がける。個人誌「昭和史講座」を中心とする一連の昭和史研究で菊池寛賞を受賞。著書に『戦場体験者 沈黙の記録』(筑摩書房)、『東條英機と天皇の時代』(ちくま文庫)、『若い人に語る戦争と日本人』(ちくまプリマー新書)、『農村青年社事件』『帝国軍人の弁明』(以上、筑摩選書)、『昭和史七つの謎(★正字)』(講談社文庫)、『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)など多数がある。

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