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ちくま文庫

熊の肉には飴があう

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43897-3

Cコード

0193

整理番号

-57-1

2023/07/06

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

熊鍋、兎飯、筍鉄砲焼き、ヨシノボリたたき
冬泥鰌筏焼き、錆鮎赤煮、沢蟹ドレッシング……
里山をまるごといただく
90皿のうま汁小説 

飛?の古川に、全国から舌の肥えた客が詰めかける一軒の名料理茶屋がある。その名は「右官屋権之丞」。飛?の匠の末裔が、匠の心はそのままに、鑿を包丁に持ち替えて開いた店だ。扱う食材は、鳥獣、川魚、山菜など周囲にある自然の恵みや、塩鯨など歴史的に用いられてきた素朴な食材のみ。しかし、その素材を活かし切る技法が想像を絶する一皿を生む。
ちくま文庫オリジナル。

目次

一  飛?の匠と「右官屋権之丞」 
二  野兎と雉
三  錆鮎
四  茸と蝮
五  野飼いのシャモ鍋
六  水に沈むトマト
七  絶頂の熊鍋
八  魔性の猪
九  秘伝・野鳥料理の仕方
一〇 漬物お静
一一 濁酒先生
一二 誠也の祝儀
一三 春来たる
一四 からいはうまい
一五 客よ、いつまでも
一六 若女将の才覚
一七 土籠りの泥鰌
一八 厨房の四人
一九 雪囲いの魔法
二〇 清流からの恵み
二一 幽寂の菜飯
二二 鯨と家訓
二三 山蜜

著作者プロフィール

小泉武夫

( こいずみ・たけお )

小泉 武夫(こいずみ・たけお):1943年福島県の酒造家に生まれる。東京農業大学名誉教授。農学博士。専門は食文化論、発酵学、醸造学。現在、鹿児島大学、福島大学、別府大学、石川県立大学、島根県立大学ほかの客員教授、発酵食品ソムリエ講座・発酵の学校校長、特定非営利活動法人発酵文化推進機構理事長などを務める。『世界一くさい食べもの』(ちくまQブックス)など、単著だけで140冊を超える著書がある。

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