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ちくま文庫

さびしさについて

「ひとりだから、できること」ひとりになるのが怖い写真家と、子どもが生まれた小説家による10往復の手紙のやりとり。自主制作本を文庫化。

定価

902

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43939-0

Cコード

0195

整理番号

-43-2

2024/02/08

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

ひとりだから、できること
ひとりをおそれる写真家と、
子どもが生まれた小説家による
10往復の手紙のやりとり。

「折々のことば」にも取り上げられた自主制作本を文庫化。

母のこと、子どものこと、文章を書くこと、社会のこと、戦争のこと、過ぎ去った日々のこと。近所に住む写真家と小説家が、ときに応答しながら、親密な手紙を交わす。気持ちよい正直さと、心地よい逡巡にあふれるやりとりが、いつしか読者の記憶を掘り起こしていく。完売した自主制作本に、あらたな2往復のやりとりを加える。
自主制作版解説 武田砂鉄
文庫版解説 O JUN

目次

滝口さんへ 往復書簡をやりませんか?
一子さんへ 絵を習っていた話
滝口さんへ チャイルドシートを外した日
一子さんへ 思うようにならないこと
滝口さんへ 離ればなれになる道
一子さんへ 凡庸な感慨
滝口さんへ さびしさについて
一子さんへ 「み」の距離
滝口さんへ 誰かと一緒に生きること
一子さんへ 子ども?フ性別
滝口さんへ 最後に会ったのはいつですか
一子さんへ 家事について
滝口さんへ 母の言葉
一子さんへ 誰かに思い出される
滝口さんへ 誰かについて書くこと
一子さんへ ひとりになること
滝口さんへ いちこがんばれ
一子さんへ 愛は時間がかかる
滝口さんへ ひとりは、わるいものじゃないですね
一子さんへ 生活

著作者プロフィール

植本一子

( うえもと・いちこ )

植本 一子(うえもと・いちこ):1984年、広島県生まれ。2003年、キヤノン写真新世紀で荒木経惟より優秀賞を受賞し、写真家としてのキャリアをスタート。2013年より下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」を立ち上げ、一般家庭の記念撮影をライフワークとしている。主な著作に『かなわない』(タバブックス)、『家族最初の日』(ちくま文庫)など。

滝口悠生

( たきぐち・ゆうしょう )

滝口 悠生(たきぐち・ゆうしょう):小説家。1982年、東京都八丈島生まれ。埼玉県で育つ。2016年、「死んでいない者」で第154回芥川龍之介賞を受賞。主な著作に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』『長い一日』『水平線』などがある。

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