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ちくま文庫

仕事と日本人 新版

江戸時代から現代までをたどる「仕事」の日本史200年

なぜ仕事は「不自由」なのか? 理にかなった働き方のために何を変えるべきか? 江戸時代から現代までをたどる仕事の日本史二百年。解説 松沢裕作

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-44063-1

Cコード

0121

整理番号

-107-1

2026/05/08

判型

文庫判

ページ数

352

解説

松沢裕作

内容紹介

「働かざる者喰うべからず」。日本では、働こうとしない怠惰は、罪深いものと考えられている。しかし、こうした仕事観が常識となったのは、それほど昔ではない。私たちの御先祖様は仕事を勝手に休んでいた。「仕事の主人」たりえたのだ。それに比べて現代の労働のなんと「不自由」なことか─―。仕事のあり方をたどり、近代的な労働観を超える道を探る「仕事」の日本史二百年。 解説 松沢裕作

目次

第1章 豊かな国の今、問われる選択 
1 仕事の入り口の戸惑い 
2 若年者の不安定就業―フリーターとスラッカー 

第2章 「労働」という言葉 
1 「怠惰な」日本人 
2 「労働」という言葉の意味と由来 
3 「働」という漢字 
4 輸入学問・経済学のなかの「労働」 
5 忌避される対象としての労働 

第3章 「仕事」の世界、「はたらき」の世界 
1 イギリスの経験 
2 速水融の勤勉革命論 
3 勤勉革命の背景 
4 「はたらき」は際限のない長時間労働だったのか 
5 労働集約的な農家経営と手工業生産 

第4章 「労働」観念の成立 
1 工場の成立 
2 職人の転身 
3 職人たちの転落 
4 都市の下層社会
5 工女たちの世界 

第5章 時間の規律 
1 近代における時間の観念 
2 労働時間の制限 
3 作業時間の標準化 
4 定年制 

第6章 残業の意味 
1 残業の誕生 
2 残業の捉え方 
3 「義務としての残業」と「責任としての残業」
4 増収の手段としての「残業」 
5 残業手当とサービス残業 

第7章 賃金と仕事の評価 
1 賃金の成立 
2 賃金の長期的な変動 
3 学歴と俸給 
4 「労働」の評価と「仕事」の評価 

第8章 近代的な労働観の超克 
1 西欧近代のゆがみとしての「労働」観 
2 労働の現在 
3 再び「仕事」の主人となること
あとがき 
文庫版へのあとがき 
引用・参照文献目録
 
解説 ポスト・バブル期の「経済学批判」  松沢裕作

著作者プロフィール

武田晴人

( たけだ・はるひと )

武田 晴人(たけだ・はるひと):1949年生まれ。経済学博士。専攻は日本経済史。東京大学名誉教授。現在、公益財団法人三井文庫 常務理事・文庫長。近世から現代までの経済現象をさまざまな視角から研究している。主な著書に『日本産銅業史』(東京大学出版会)、『日本の歴史19 帝国主義と民本主義』(集英社)、『高度成長』(岩波新書)、『日本人の経済観念』(岩波現代文庫)、『日本経済史』(有斐閣)がある。

寄せられたコメント

「仕事」や「はたらく」ことの姿や性格が、近世から近代、そして現代へと、いかに変容したかを跡づけた。これが本書だ。
──

東京大学教授

加藤陽子

さん
著者は「再び「仕事」の主人となる」ための道を模索している。
──

慶應義塾大学教授

松沢裕作

さん

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