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ちくま文庫

あやかしの鼓

——夢野久作ベストコレクション 夢の巻

日本文学史上、唯一無二の存在感

没後90年を目前にしながら今なお根強い人気を博す異端の作家・夢野久作。彼の中短篇の傑作を日下三蔵が選定し2冊にまとめる決定版作品集の上巻。

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-44069-3

Cコード

0193

整理番号

-2-12

2025/12/10

判型

文庫判

ページ数

608

解説

内容紹介

アンチ・ミステリの金字塔『ドグラ・マグラ』で知られる夢野久作には、バラエティに富んだ中・短篇の傑作が数多くある。編者・日下三蔵はかねてよりこれらを網羅する決定版的作品集を構想してきたが、遂にそれが大ボリュームの文庫全二巻で実現。『ドグラ・マグラ』とともに、夢野久作に溺れるのであれば〈まずはこれから〉。「死後の恋」「瓶詰地獄」「押絵の奇蹟」他、13作を収録する上巻。
カバーデザイン  坂野公一+吉田友美 (welle design)
カバー装画 HER

目次

あやかしの鼓
いなか、の、じけん
人の顔
死後の恋
瓶詰地獄
空を飛ぶパラソル
鉄鎚

支那米の袋
童貞
一足お先に
怪夢
押絵の奇蹟

巻末資料
編者解説 日下三蔵 

著作者プロフィール

夢野久作

( ゆめの・きゅうさく )

夢野 久作(ゆめの・きゅうさく):1889-1936。福岡県生まれ。本名杉山泰道。幼名直樹。政治結社玄洋社系の杉山茂丸を父にもつ。修猷館から近衛歩兵第一聯隊に入隊し満期除隊。慶應義塾中退。農園経営、僧侶、謡曲教授、新聞記者など様々な職業を経験。1926年、雑誌「新青年」に「あやかしの鼓」が入選し本格的な作家デビューとなる。日本探偵小説界の三大奇書『ドグラ・マグラ』他、「死後の恋」「瓶詰地獄」など、狂気で妖しい独自の世界観、1人称の独白体や書簡体形式の特徴的文体など、今もなお読者を魅了し続ける。筆名は「ぼんやりして夢ばかり追う間の抜けた人間」を指す博多地方の方言。

日下三蔵

( くさか・さんぞう )

日下三蔵(くさか・さんぞう):1968年、神奈川県生まれ。SF・ミステリ評論家、アンソロジスト。ちくま文庫では山川方夫、都筑道夫、田中小実昌、結城昌治など多数の編書を手がける。

お詫びと訂正

2025年12月10日発行の夢野久作著/日下三蔵編『あやかしの鼓 夢野久作ベストコレクション 夢の巻』(ちくま文庫)
第1刷に誤りがありました。下記の通り訂正し、お詫び申し上げます。

586ページ4~5行目
【誤】アメリカ放浪生活を経て→【正】放浪生活を経て

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